ニシノエイカン（1983年生、母ニシノモアー）

ニシノエイカン（1983年3月28日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のレツドアラート（当時12歳）と交配したニシノモアーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地14戦6勝。1987年のメトロポリタンステークス(オープン)に勝利した他、1987年のメイステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

5月31日、デビュー戦は4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。鞍上は河内洋騎手。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のハシバセットに4馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

6月14日、4歳400万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月11日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

10月26日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

11月15日、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

11月22日、4歳以上400万下（中京ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月13日、4歳以上400万下（中京ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るリワードパンサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

4歳（1987年）

1月6日、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウサンダーに1馬身1/4の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

1月17日、ハンデ戦で5歳以上900万下の西陣特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月7日、5歳以上1400万下の羅生門特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワンダービクトリーを3/4馬身振り切ってトップでゴールに入った。

3月21日、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月11日、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

5月3日、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝2300m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコウチテンペストを3/4馬身振り切って勝利を手にした。

5月30日、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のトウカイローマンに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。