リワードパンサー（1983年生、母エタンチエリー）

リワードパンサー（1983年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハンザダンサー（当時11歳）と交配したエタンチエリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は能登武徳。戦績は、中央平地31戦6勝2着2回、中央障害3戦1勝、地方14戦5勝2着2回。1989年のエメラルドステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月6日、デビュー戦は4歳新馬（京都ダート1700m 晴/重）に出走。馬体重は490kg。鞍上は栗田伸一騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のリープハーバーに3馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

10月26日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗田伸一騎手。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

11月16日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で栗田伸一騎手。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月29日、4歳以上400万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で栗田伸一騎手。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

12月13日、4歳以上400万下（中京ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗田伸一騎手。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ニシノエイカンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（1987年）

1月5日、5歳以上400万下（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で栗田伸一騎手。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

1月31日、5歳以上400万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は久保敏文騎手。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

2月15日、5歳以上400万下の北方特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保敏文騎手。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したホーマンタカラに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月15日、5歳以上400万下の鳳来寺山特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で久保敏文騎手。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスビビアンに6馬身の差をつけて勝利を挙げた。

4月5日、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保敏文騎手。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月29日、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で久保敏文騎手。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマツトミダンサーに1馬身1/4の差をつけて勝利を掴み取った。

6月13日、4歳以上900万下の白樺賞（札幌ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手。12頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月27日、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB杯（札幌ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月19日、ハンデ戦で4歳以上900万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

8月2日、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5歳（1988年）

3月13日、5歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は久保敏文騎手。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセキリウオーに8馬身の差をつけて勝利した。

4月10日、5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保敏文騎手。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインターカオルに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で久保敏文騎手。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では見所を作れず17着に終わった。

6月12日、5歳以上1400万下の安芸ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で久保敏文騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月3日、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡潤一郎騎手。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月17日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

6歳（1989年）

1月21日、5歳以上1400万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は久保敏文騎手。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

2月12日、5歳以上1400万下の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で久保敏文騎手。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

3月5日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で久保敏文騎手。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

3月25日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で久保敏文騎手。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のトップファイナルに1馬身の差をつけて勝利を手にした。

4月30日、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で久保敏文騎手。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月21日、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で久保敏文騎手。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

5月28日、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で久保敏文騎手。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

6月25日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で久保敏文騎手。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

7月16日、小倉日経賞（小倉芝1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

8月6日、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

8月26日、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。鞍上は池添兼雄騎手。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のエイユウスワローに6馬身の差をつけてトップでゴールに入った。

9月30日、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で池添兼雄騎手。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月22日、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で池添兼雄騎手。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月11日、フエニックス（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は吉井敏雄騎手。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（1990年）

4月15日、農林水産大臣賞典（金沢ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉井敏雄騎手。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったグリーンフランシスから半馬身差の2着に敗北した。

5月6日、JTB賞（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉井敏雄騎手。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったハローボギイから5馬身差の2着に敗北した。

5月22日、ペガサス（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉井敏雄騎手。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月17日、百万石賞（金沢ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉井敏雄騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月3日、ペガサス（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉井敏雄騎手。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月29日、農林水産大臣賞典（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉井敏雄騎手。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月26日、ペガサス（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉井敏雄騎手。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビゼンマサルに2馬身半の差をつけて勝利を収めた。

9月23日、白山大賞典（金沢ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉井敏雄騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のビゼンマサルに4馬身の差をつけて勝利を挙げた。

11月4日、北国王冠（金沢ダート2300m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で吉井敏雄騎手。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月9日、中日杯（金沢ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉井敏雄騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のビゼンマサルをハナ差制して勝利した。

8歳（1991年）

4月14日、スプリングカップ（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で吉井敏雄騎手。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラジヨージに6馬身の差をつけて勝利をモノにした。

5月5日、JTB賞（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉井敏雄騎手。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のタマモフロンテアに3馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

6月16日、百万石賞（金沢ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉井敏雄騎手。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。