アサカガバナー（1985年生、母ブライトホウヨウ）

アサカガバナー（1985年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時8歳）と交配したブライトホウヨウが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地33戦6勝、中央障害7戦3勝2着1回。1992年の新潟障害ステークス(障害4歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石正雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランドキャニオンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月8日、中4週で迎えた3戦目は、池田賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の野菊賞（福島芝1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3歳（1988年）

8月7日、約8か月の休養明けで迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の雲雀ケ原特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた6戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のムッシュバーブをハナ差振り切って雨中の混戦を制した。

10月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の西湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジミリスカムを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

11月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（5戦3勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4歳（1989年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（6戦3勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた11戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月1日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月6日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の薫風ステークス（東京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（9戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（10戦3勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナチノパーソに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月19日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（11戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードリーナイトに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（1990年）

3月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で的場均騎手（12戦5勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（13戦5勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた20戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（14戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、福島テレビ杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月4日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月2日、中3週で迎えた23戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（15戦5勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、’90フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（16戦5勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンウインに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

6歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（17戦6勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた26戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月28日、中6週で迎えた27戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（18戦6勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月3日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

12月1日、中1週で迎えた30戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（19戦6勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

7歳（1992年）

1月5日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（20戦6勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた32戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた34戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったローゼンリッターから9馬身差の2着となった。

6月6日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のビューゼボーイに9馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

6月20日、中1週で迎えた38戦目は、障害4歳以上400万下（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のワンダフルユースに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月2日、中5週で迎えた39戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中剛騎手（5戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロギアーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8歳（1993年）

5月16日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた40戦目は、五十嵐久騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。