トロピカルサウンド（1987年生、母トロピカルダイナ）

トロピカルサウンド（1987年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時8歳）と交配したトロピカルダイナが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月28日、デビュー戦は武藤善則騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

3月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

4月8日、中1週で迎えた5戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

5月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、メガスターに半馬身交わされて2着となった。

5月20日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のデュークジョージに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月16日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手（4戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたオギサンライズ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月1日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（1991年）

3月23日、約9か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（6戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（7戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた12戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手（8戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（9戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（10戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（11戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（12戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、最後はマジックダンディと並んで3着同着となった。

8月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（13戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月5日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手（14戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。