エメラルドビーチ（2020年生、母Sea Chanter）

エメラルドビーチ（2020年4月10日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「エメラルドビーチ」。毛色は鹿毛。種牡馬のGleneagles（当時8歳）と交配したSea Chanterが16歳のときに産んだ仔が本馬である。2025年のスプリント特別(一般)に勝利した他、2025年のスプリント特別(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

4月9日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳戦の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は534kg。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

4月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳戦の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエイシンレジュームを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

5月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出したが、4着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたエミサキホコル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2024年）

1月7日、中9週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラスの4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルフォーコンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月24日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの日吉特別（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスのオーストラリアトロフィー（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

8月17日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの四日市特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヴィヴァンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

10月5日、中6週で迎えた12戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの赤富士ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

12月15日、中7週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムサリオスカップ（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

5歳（2025年）

1月26日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの江戸川ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

3月15日、中6週で迎えた16戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた17戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、M3の栗駒賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた18戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオスカーブレインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月13日、中7週で迎えた19戦目は、M2の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた20戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったオスカーブレインに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中3週で迎えた21戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、風かおる優駿桜国しんひだか特別（門別ダート1000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月25日、中3週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた22戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、とままえななつぼし特別（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のブリックロードに1馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。