エルカーサプリンス（1993年生、母トシシゲサオリ）

エルカーサプリンス（1993年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のキンググローリアス（当時7歳）と交配したトシシゲサオリが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

9月9日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスプリングエイトに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャッシュラボーラに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3歳（1996年）

5月25日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月4日、中4週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトニーズガーデンに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

4歳（1997年）

9月6日、約9か月の休養明けで迎えた13戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（1998年）

4月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の多治見特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイシンフルトンに交わされて3馬身差の2着となった。

5月17日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタヤスエモーションに9馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

6月14日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。