ベガスナイト（2000年生、母Words of War）

ベガスナイト（2000年5月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ラスベガスの夜」。毛色は栗毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時5歳）と交配したWords of Warが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦3勝2着7回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の立待岬特別(500万下)。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

1月5日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、グラッブユアハートにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

1月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワールドスケールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月11日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセイントオウシャンに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月1日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、インクレイーブレに交わされて8馬身差の2着に敗北した。

11月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2004年）

4月3日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5月6日、中4週で迎えた8戦目は、マルチレッグ特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月27日、中6週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシーキングマイラブに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

12月25日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったタマモハイテンポに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月9日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたネクストシチー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月23日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエポカを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月19日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダイワエスケープに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月10日、中2週で迎えた17戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたジョイントスターズ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月8日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく最後はウインドヴェインと並んで7着同着となった。

9月24日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。