ファインセラ（2001年生、母ビワハイジ）

ファインセラ（2001年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「スペインの小説家セラを讃えて」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したビワハイジが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2006年の藻岩山特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、早田牧場新冠支場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

6月26日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

10月2日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月21日、中6週で迎えた3戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、一般C4 15（高崎ダート1330m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のドゥバンセに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、岩押特別（高崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山侯彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトルネードフェローに9馬身の差をつけて2勝目を収める

4歳（2005年）

6月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマーベラスカクテルに2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

6月26日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ディアチャンスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月27日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したマドモアゼルドパリにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームシチーに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月30日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2006年）

3月18日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネノビアを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月16日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイントリープレアを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月11日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。