ウィッチズブルーム（2000年生、母Sovereign Witch）

ウィッチズブルーム（2000年3月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「魔女のほうき」。毛色は鹿毛。種牡馬のサザンヘイロー（当時17歳）と交配したSovereign Witchが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は2005年のテレビ埼玉杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月2日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメタルスターを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

12月1日、中3週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2003年）

3月16日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたセイウントライ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

7月26日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したコウエイソフィアを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月24日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ゲイリーショーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

9月14日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、サンエムプラスに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4歳（2004年）

1月17日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスーパーブレーブに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ウインデュエルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月10日、中4週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月6日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、メンタルシャウトにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月4日、中3週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スーパーチャンスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のサウスオブワールドを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

5歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた21戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバロンカラノテガミと並んで1着同着となった。

6月4日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の相模特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

7月31日、中7週で迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた26戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。