バロンカラノテガミ（2000年生、母Hitch）

バロンカラノテガミ（2000年3月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「バロン＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時5歳）と交配したHitchが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦5勝2着4回。2002年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2005年の越後ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトゥーエニワンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

3歳（2003年）

1月26日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

4月26日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったシアトルユーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

8月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のハギノベルテンポをアタマ差振り切って2勝目を奪取した。

11月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

12月28日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

4歳（2004年）

2月8日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

5月2日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったトーヨーアトランタにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

6月13日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカリスマサンキセキに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月13日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2005年）

2月5日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のライトアップジーンを半馬身振り切って4勝目をマークした。

3月20日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、抜け出したダイワメンフィスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月24日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、タイキヴァンベールに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はウィッチズブルームと並んで1着同着となった。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6歳（2006年）

9月2日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

11月4日、中8週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（9戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

7歳（2007年）

3月4日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた31戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月19日、中6週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。