サリオス（2017年生、母サロミナ）

サリオス（2017年1月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ローマ神話に登場する戦闘の踊りの発明者。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したサロミナが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2020年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額7,000万円（14万×500口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月2日、デビュー戦はD.レーン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は534kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るアブソルティスモを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクラヴァシュドールに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月15日、中9週で迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイセイビジョンに2馬身半の差をつけて2歳マイル王の座を奪取した。

3歳（2020年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたコントレイル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったコントレイルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のダイワキャグニーに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月22日、中5週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2021年）

4月4日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6月6日、中8週で迎えた9戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

11月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月12日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（2022年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

6月5日、中9週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた13戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はD.レーン騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャスティンカフェを半馬身振り切って同レース2勝目を挙げた。

11月20日、中5週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

2022年12月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。