ベストオブラック（2006年生、母ハピネスイン）

ベストオブラック（2006年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幸運を祈る」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したハピネスインが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦1勝、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2010年の三陸特別(500万下)。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月30日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2009年）

8月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

4歳（2010年）

1月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から7kg戻して迎えた3戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、4歳（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカジノスターに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月18日、中4週で迎えた4戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコアレスバロンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2六七（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハチマンタロウに3馬身の差をつけて優勝

4月13日、中4週で迎えた6戦目は、爽春特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマロンデザイヤーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月5日、中7週で迎えた7戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

7月10日、中1週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマエストラーレに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2011年）

8月28日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。