オンワードエチュド（1986年生、母ウメ）

オンワードエチュド（1986年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスポーツキー（当時14歳）と交配したウメが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回、地方9戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の原町特別(400万下)。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

10月9日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、トップクローネに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた5戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3歳（1989年）

1月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はマサミエイトと並んで6着同着となった。

2月4日、中2週で迎えた7戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（8戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

8月5日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（9戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

8月19日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（10戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

9月3日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（11戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハッピィーギネスをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月7日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上400万下の原町特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のシルクローシャムに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月9日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（4戦1勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

4歳（1990年）

1月7日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（5戦1勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で上籠勝仁騎手（7戦1勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた23戦目は、井上尊紀騎手を鞍上に迎えて、一般A1 A2（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月21日、約7か月の休み明けで迎えた24戦目は、高橋文雄騎手を鞍上に迎えて、一般A2 B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったロジンラツドからクビ差の2着となった。

5歳（1991年）

1月4日、中1週で迎えた25戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋文雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。9着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた26戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋文雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた27戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋文雄騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒタチライデンから6馬身差の2着となった。

2月10日、中1週で迎えた28戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋文雄騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月20日、中0週で迎えた29戦目は、金井正幸騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた30戦目は、一般A2（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は高橋文雄騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた31戦目は、一般A2 B1（高崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋文雄騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のモガミハヤトに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。