ハッピィーギネス（1986年生、母ガーランドシチー）

ハッピィーギネス（1986年6月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したガーランドシチーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は進栄牧場。戦績は、中央平地38戦7勝2着3回。1992年の根岸ステークス(G3)に勝利した他、1991年の銀嶺ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平富久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

7月9日、デビュー戦は岡山定夫騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた2戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた3戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったオンワードエチュドにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

9月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユウアイティーに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月24日、連闘で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタニハイメダルに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下の金華山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴崎勇騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマノリゲルをアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

11月18日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴崎勇騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴崎勇騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4歳（1990年）

1月6日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴崎勇騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で柴崎勇騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホワイトジョークに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月25日、中8週で迎えた12戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴崎勇騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月3日、中9週で迎えた13戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したタチバナビゼンにクビ差届かず2着となった。

7月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴崎勇騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミールに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

8月5日、中1週で迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（9戦3勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

9月8日、中4週で迎えた17戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴崎勇騎手（10戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた18戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴崎勇騎手（11戦3勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

11月17日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴崎勇騎手（12戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のインディアンヒルに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月9日、中2週で迎えた20戦目は、市川ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（1991年）

1月27日、中6週で迎えた21戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴崎勇騎手（13戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターシオカゼを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

2月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（14戦5勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6歳（1992年）

2月2日、約11か月半の休養明けで迎えた23戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

2月22日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた25戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は柴崎勇騎手（15戦5勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた26戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた28戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず3着に終わった。

8月1日、中4週で迎えた29戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた30戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月6日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月10日、中4週で迎えた32戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月7日、中3週で迎えた33戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモガミスイスをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

12月20日、中5週で迎えた34戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

7歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた35戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた37戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

8歳（1994年）

3月5日、約12か月の休み明けで迎えた38戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。