ヤマノリゲル（1986年生、母ハーバーハワイ）

ヤマノリゲル（1986年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアスワン（当時7歳）と交配したハーバーハワイが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）賀張中川牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年の九十九里特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐々木亜良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月13日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は414kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったダービーサイクルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシュウザンダンデイ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3歳（1989年）

1月16日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のメイセイシンゲキに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月19日、中5週で迎えた5戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったロングエトナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、エトワールサンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の文知摺特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の金華山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったハッピィーギネスからアタマ差の2位に入線したが、その後失格となった。

12月3日、中4週で迎えた11戦目は、柏崎正次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の長篠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

4歳（1990年）

7月8日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の岩室特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（7戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（8戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のピエルマリーに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月3日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（9戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

2月10日、中4週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（11戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

8月10日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（12戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（13戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた24戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスロクルージュに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

9月28日、中1週で迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6歳（1992年）

5月24日、約6か月半の休み明けで迎えた27戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は土谷智紀騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた30戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤシロエンペリーを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

10月25日、中2週で迎えた33戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。