クィーンズベスト（2013年生、母ラスティングソング）

クィーンズベスト（2013年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女王様のお気に入り」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時6歳）と交配したラスティングソングが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着8回。2016年のチューリップ賞(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、林正道によって2,310万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月11日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のウムブルフを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、サトノダイヤモンドに交わされて3馬身半差の2着となった。

3歳（2016年）

1月23日、中3週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたジークカイザー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中4週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた6戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着を確保した。

4月24日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

5月21日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカマクラに2馬身半の差をつけて優勝

7月23日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したマルターズアポジーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月10日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

9月18日、連闘で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

4歳（2017年）

1月22日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたブリガアルタ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月19日、中3週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたデンコウリキ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトウカイシェーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたテーオービクトリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中8週で迎えた17戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ミスズダンディーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月27日、連闘で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の千歳特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルトリウスを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

5歳（2018年）

2月24日、約6か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトゥザクラウンに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

4月8日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月17日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

6歳（2019年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたメイショウオワラ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月4日、中7週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスカーレットカラーを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月9日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。