サトノダイヤモンド（2013年生、母マルペンサ）

サトノダイヤモンド（2013年1月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋宝石名。流星の形から連想」。2016年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したマルペンサが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦8勝2着1回、海外2戦0勝。2016年の有馬記念(G1)に勝利した他、2016年の菊花賞(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、里見治によって2億4,150万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月8日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 雨/重）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロイカバードに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月26日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るクィーンズベストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2016年）

2月7日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のレプランシュに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月17日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたマカヒキ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミッキーロケットをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

10月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレインボーラインに2馬身半の差をつけて最後の一冠を奪取した。

12月25日、中8週で迎えた8戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続でC.ルメール騎手（7戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキタサンブラックをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を奪取した。

4歳（2017年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続でC.ルメール騎手（8戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシュヴァルグランに1馬身半の差をつけて4連勝で5つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月30日、中5週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続でC.ルメール騎手（9戦7勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

9月10日、G2のフォワ賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上は11戦連続でC.ルメール騎手（10戦7勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月1日、G1の凱旋門賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上は12戦連続でC.ルメール騎手（11戦7勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。15着に終わった。

5歳（2018年）

3月11日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続でC.ルメール騎手（12戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（13戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレッドジェノヴァを半馬身振り切って6つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月25日、中6週で迎えた17戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた18戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。