ミッキーロケット（2013年生、母マネーキャントバイミーラヴ）

ミッキーロケット（2013年3月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ロケット」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したマネーキャントバイミーラヴが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着6回。2018年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2017年の日経新春杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、野田みづきによって9,936万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

12月12日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったロワアブソリューに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

1月11日、中3週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のステイキングダムを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤダイオウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したナムラシングンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングスピークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

7月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったカルヴァリオに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォワードカフェを豪脚で3/4馬身差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

9月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したサトノダイヤモンドにクビ差届かず2着となった。

10月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

4歳（2017年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシャケトラをハナ差振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

2月12日、中3週で迎えた13戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

4月2日、中6週で迎えた14戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメートルダールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

1月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた20戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦1勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月24日、中7週で迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（11戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワーザーをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を射止めた。

10月28日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（12戦2勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

12月23日、中7週で迎えた24戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。