タガノアンピール（2014年生、母シャドウムーン）

タガノアンピール（2014年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+帝国(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したシャドウムーンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、コスマーから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、八木良司によって1,512万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月13日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は550kg。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のワイドコマンダーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

3月5日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のムイトオブリガードに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月21日、中5週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月3日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

12月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

4歳（2018年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

6月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の豊中特別（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったストーミーバローズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月15日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

10月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

5歳（2019年）

2月9日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで、最後は2着のメトロポリスをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

3月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月24日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの濃尾特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に敗れた。

6歳（2020年）

2月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた24戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

3月22日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアスターブリザードに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月4日、中1週で迎えた26戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノエスプレッソから半馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（2022年）

5月4日、約23か月の休み明けで迎えた28戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、マリーゴールド賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、さつき特別（園田ダート1870m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

6月10日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた30戦目は、早乙女特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

7月1日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた31戦目は、OBCラジオ大阪賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鴨宮祥行騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた32戦目は、長尾翼玖騎手を鞍上に迎えて、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。