モンサンカノープス（2011年生、母ピアソラ）

モンサンカノープス（2011年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋りゅうこつ座のα星」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時14歳）と交配したピアソラが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川島牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着2回、地方17戦9勝2着1回。2016年の川崎マイラーズ(A1以下 S3)に勝利した他、2016年の陽春賞を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月15日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/不良）に出走。馬体重は522kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したキミノナハセンターを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3歳（2014年）

2月22日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラプレミアを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月5日、連闘で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月10日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

9月13日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

10月11日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったアデイインザライフにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月23日、中5週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では伸びが鈍く18着に敗れた。

4歳（2015年）

7月20日、約8か月の休養明けで迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、スパイラルカーブ賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルジパングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で迎えた15戦目は、勇魚特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノーネームホースを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月18日、中1週で迎えた16戦目は、オーガストスター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘレニウムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月9日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のガーナ共和国盃（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイトバロンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月6日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦の金風賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモホルンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月10日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の三里塚特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦4勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のツルオカハチマンに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月10日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のキタサンシンガーに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5歳（2016年）

1月19日、中5週で迎えた21戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦6勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランディオーソに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

2月17日、中3週で迎えた22戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は矢野貴之騎手（8戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた24戦目は、陽春賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（9戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のグランディオーソに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

5月25日、中5週で迎えた25戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（10戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレガルスイを半馬身差し切って10勝目を達成した。

6月22日、中3週で迎えた26戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（11戦9勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

10月26日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（12戦9勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

11月30日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（13戦9勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた29戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（14戦9勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2017年）

2月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（15戦9勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。