サンキンタツマー（1989年生、母スタージヨオー）

サンキンタツマー（1989年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のレシテイシヨン（当時11歳）と交配したスタージヨオーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）絵笛牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回、中央障害1戦0勝。1992年のすみれステークス(オープン)で2着に入った他、1992年の若草ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月13日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は436kg。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月7日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンターナーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月9日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた4戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンボリシンホニーにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったポットリチャードに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた8戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のセノエワンダーに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

3月14日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったゴールデンゼウスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中5週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、トーワナゴンに半馬身交わされて2着となった。

5月23日、中3週で迎えた11戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマヤノユウリを半馬身振り切って制した。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた14戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、M.クラーク騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた16戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、’92フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

4歳（1993年）

7月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

9月5日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた19戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。競走中止となった。