ニシケンアンサー（1986年生、母ウーマンヤシマ）

ニシケンアンサー（1986年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時20歳）と交配したウーマンヤシマが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大野牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着4回。1988年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で3着に入った他、1988年のききょうステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月16日、デビュー戦は原田聖二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったタッチアンドエースに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ウサマーチに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月6日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンディライトに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で原田聖二騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で原田聖二騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るツルマルオゴジョを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月15日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったカミノテンホーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中3週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月18日、中4週で迎えた8戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

3歳（1989年）

1月15日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月16日、中7週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

10月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた13戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の高雄ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた16戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた18戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカシマコマチを3/4馬身捉え切れず2着となった。