ワディアルヒタン（2016年生、母ワディラム）

ワディアルヒタン（2016年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「エジプトにある世界遺産名。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時22歳）と交配したワディラムが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地2戦0勝。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

9月29日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のファムファタルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月16日、中8週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

6月30日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 雨/不良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

9月28日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメールデゾレに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

4歳（2020年）

2月29日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4月18日、中6週で迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスのラジオ福島賞（福島ダート1150m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

2020年8月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月9日、中4週で迎えた11戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ミニトマト「太陽の瞳」特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた12戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、門別プロパンガス事業組合特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた13戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、アポイ岳世界ジオパーク特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた14戦目は、北海道厩務員会特別（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた15戦目は、池谷匠翔騎手を鞍上に迎えて、サフラン特別（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のライオンクイーンに2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

12月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、久住山賞（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池谷匠翔騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

5歳（2021年）

1月3日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた17戦目は、新春特別（佐賀ダート1400m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で池谷匠翔騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年1月4日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。