テンザンオジョー（1990年生、母セイランレデイ）

テンザンオジョー（1990年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時17歳）と交配したセイランレデイが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。戦績は、中央平地32戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月5日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイリードに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月7日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月19日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したイブキクラッシュにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月18日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

8月7日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

4歳（1994年）

2月5日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた10戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカルストンテリブルに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月2日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（10戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（11戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（12戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したナムラクリエイトに半馬身届かず2着となった。

8月13日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（14戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（15戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（16戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたメジロアンジュ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（17戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（18戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったシャイニースターにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（19戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（20戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月18日、連闘で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ベルエポックに半馬身交わされて2着となった。

3月4日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（21戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4月8日、中4週で迎えた28戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた29戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた30戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。