キープカルム（2021年生、母ダンスアミーガ）

キープカルム（2021年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冷静を保つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時13歳）と交配したダンスアミーガが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年のしらさぎステークス(G3)に勝利した他、2025年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、前田晋二によって6,380万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月8日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったジャンタルマンタルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月4日、中3週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインファイターを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3歳（2024年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウタバルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月16日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた6戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのひめさゆり賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキャントウェイトをハナ差振り切って断トツ人気に応えた。

5月4日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

8月24日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したワンダイレクトにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中3週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミラビリスマジックに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

10月20日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムキセキカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカダブルを豪脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月7日、中6週で迎えた11戦目は、リゲルステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2025年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月16日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G3のしらさぎステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のチェルヴィニアに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

8月17日、中7週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月18日、中8週で迎えた17戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。