ブレスアロット（2013年生、母サンクスアロット）

ブレスアロット（2013年1月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大いに祝福する」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したサンクスアロットが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

1月31日、デビュー戦はL.コントレラス騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のギンザマトリックスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月9日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったパイロキシンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

11月6日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアナザープラネットに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のメイスンスパートをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

7月23日、中2週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月9日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたパルトネルラーフ決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月23日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のクラシコに1馬身1/4の差をつけて優勝

12月2日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトウカイエントリーをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

5歳（2018年）

1月7日、中4週で迎えた16戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた17戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6月23日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6歳（2019年）

1月13日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月2日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月17日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のルグランフリソンに5馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

12月14日、中3週で迎えた24戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（2020年）

2月16日、中8週で迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝3170m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイティクレバーから3馬身差の2着となった。

4月4日、中6週で迎えた26戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石神深一騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

7月11日、中9週で迎えた28戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 小雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月31日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伴啓太騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

2020年12月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。