クォンタム（2006年生、母ラングラクィーン）

クォンタム（2006年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「量子」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したラングラクィーンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方14戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年のシクラメン特別。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、池谷誠一によって3,150万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

2月14日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。馬体重は544kg。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

3月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた3戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヨシシゲユリカに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、3歳C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキタイセユニバースに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳B（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグットニイガタを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って1番人気に応えた。

7月2日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、パルシェ香りの館特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた7戦目は、まねき馬倶楽部in園田（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた8戦目は、なでしこ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月7日、中5週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオートホワイティに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

11月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた11戦目は、3歳戦のシクラメン特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコウギョウサクラに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2010年）

1月25日、中5週で迎えた12戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったネオグラティアに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月1日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、一般C2五六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、中央区特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2七八（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた16戦目は、一般C2七 C3七（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。