エタリオウ（2015年生、母ホットチャチャ）

エタリオウ（2015年2月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「得たりおう。うまくしとめたとき、応戦するときに発する言葉」。毛色は青鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したホットチャチャが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2019年の日経賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、森岡幸人によって9,396万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のムーンレイカーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシャルドネゴールド決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3歳（2018年）

1月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウテッコンにハナ差届かず2着に惜敗した。

3月10日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、サトノワルキューレに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月28日、中6週で迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったゴーフォザサミットにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月27日、中3週で迎えた7戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したワグネリアンに半馬身届かず2着となった。

10月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったフィエールマンにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2019年）

3月23日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったメイショウテッコンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月28日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月23日、中7週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月24日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた15戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

5歳（2020年）

3月28日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた17戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

2020年12月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。