シンコウエトワール（1994年生、母ダイナフラッグ）

シンコウエトワール（1994年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したダイナフラッグが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は守矢牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着3回。1996年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

6月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したカーツクリアランスを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったリズミカルノートに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月6日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のファインドレスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたセイリューオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3歳（1997年）

1月26日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5月24日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

9月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた11戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。