ピッツネイル（2011年生、母スヴレッタ）
Piz Nair
2011.04.18
ピッツネイル（2011年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「スイス東部のサンモリッツを代表する山。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時13歳）と交配したスヴレッタが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地19戦0勝、中央障害4戦1勝、地方7戦3勝。主な勝ち鞍は2015年の障害3歳以上未勝利。
経歴
デビュー前
ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。
河内洋厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2013年）
8月3日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。
8月25日、中2週で迎えた2戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。
9月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。
10月5日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。
10月19日、中1週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。
11月3日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。
12月22日、中6週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。
3歳（2014年）
2月16日、中7週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。
4月30日、中9週で迎えた9戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の水晶山特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
5月31日、中3週で迎えた10戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。
7月16日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカンナ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキミニヒトメボレに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。
9月17日、中8週で迎えた12戦目は、名古屋チャレンジカップ クロノス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。
10月18日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。
11月2日、中1週で迎えた14戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。
12月4日、中4週で迎えた15戦目は、円山川特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。
4歳（2015年）
1月25日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田翼騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。
2月15日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。
2月21日、連闘で迎えた18戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。
4月8日、中6週で迎えた19戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、由良川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセンセーションに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。
4月25日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。
6月23日、中7週で迎えた21戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、金沢犀川賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモアザンイナフに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。
7月25日、中4週で迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。
8月15日、中2週で迎えた23戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。
10月24日、中9週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。
11月22日、中3週で迎えた25戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のオールデフィートに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。
5歳（2016年）
2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。8着に終わった。
3月6日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。
4月9日、中4週で迎えた28戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。
6月14日、中8週で迎えた29戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、’16スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。
7月3日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は原田和真騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。