モアザンイナフ（2012年生、母ミステリアスオーラ）

モアザンイナフ（2012年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「十二分（に実力を発揮して欲しい）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したミステリアスオーラが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地10戦1勝、中央障害4戦0勝、地方4戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月16日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

3歳（2015年）

5月20日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヴァルディスーザを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月23日、中4週で迎えた5戦目は、金沢犀川賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったピッツネイルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月18日、中7週で迎えた6戦目は、金沢城賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るディスティンダリアを豪脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

11月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（3戦2勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

4歳（2016年）

1月11日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中井裕二騎手（4戦2勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

4月19日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、’16メトロポリタンエイプリルカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

6月25日、中9週で迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月13日、中6週で迎えた11戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレッドヴェルサスに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

10月15日、中1週で迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月13日、中3週で迎えた14戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5歳（2017年）

4月8日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月30日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。