アスタービーナス（2015年生、母ベアフットレディ）

アスタービーナス（2015年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したベアフットレディが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はタイヘイ牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月3日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は404kg。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

3歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた3戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、6着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

3月4日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトーホウアルテミスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月24日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したアドラータにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたメイケイゴールド決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

6月24日、中5週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオテンバキッズをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

7月1日、連闘で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 小雨/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて3着に敗れた。

12月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

12月15日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

4歳（2019年）

1月20日、中4週で迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

7月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月18日、中4週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

10月20日、中5週で迎えた18戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの十日町特別（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月9日、中2週で迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドルチアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中2週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（2020年）

1月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月22日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月25日、中8週で迎えた23戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のフクノナルボンヌに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月20日、中7週で迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月5日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

11月8日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鶴見特別（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2020年11月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。