ナイスパーワー（1987年生、母ミヤサンレデイ）

ナイスパーワー（1987年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアーテイアス（当時13歳）と交配したミヤサンレデイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は三木田牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着2回、地方18戦4勝2着1回。1991年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

4月21日、デビュー戦は鈴木寿騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた3戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャインリバーを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

6月23日、中3週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったカミノメイトクに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクイーンチェストに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月27日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、菊川正達騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月11日、中1週で迎えた8戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の須賀川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトキファイターを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月9日、中3週で迎えた9戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトウショウジューザを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4歳（1991年）

3月3日、中9週で迎えた11戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のルイテイトをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月21日、中4週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

11月23日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦2勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

5歳（1992年）

1月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3月7日、中6週で迎えた18戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた19戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

6月7日、中8週で迎えた20戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のハイデルスパークに1馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

6月22日、中1週で迎えた21戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（上山ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた22戦目は、一般A1（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（1戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったサファリキャップから4馬身差の2着となった。

7月20日、中1週で迎えた23戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、文月特別（上山ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた24戦目は、川崎勝良騎手を鞍上に迎えて、サンシャインマイラーズカップ（上山ダート1700m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（1993年）

4月13日、約8か月の休養明けで迎えた25戦目は、富樫英利騎手を鞍上に迎えて、卯月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた26戦目は、馬渕繁治騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（上山ダート1800m 雨/重）に出走。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月25日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた27戦目は、海方栄二騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた28戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で海方栄二騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた29戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で海方栄二騎手（2戦0勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月9日、約5か月半の休養明けで迎えた30戦目は、青木秀之騎手を鞍上に迎えて、天馬特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（1994年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、野木英文騎手を鞍上に迎えて、ばん阿賞（足利ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、一般C3ニ（上山ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のイチヨシテンザンに5馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月29日、中1週で迎えた33戦目は、一般C3ニ（上山ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のグレンピューマに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月9日、中0週で迎えた34戦目は、一般C3ロ（上山ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のグレンピューマに5馬身の差をつけて制した。

5月24日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2ニ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた36戦目は、一般C2ロ（上山ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で前野幸一騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた37戦目は、一般C2ハ（上山ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で前野幸一騎手（7戦4勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。