ストロングレディー（1984年生、母トウホーポイント）

ストロングレディー（1984年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時5歳）と交配したトウホーポイントが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は駒沢明憲。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回。1987年のクイーンステークス(牝G3)に勝利した他、1988年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤一雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたセントバッカス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（1987年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1700m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウイントーコーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月1日、中3週で迎えた4戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下の寒梅賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

3月22日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下のれんげ賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（中山芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビィクトリヤマリンに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

5月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。24頭立ての6番人気で19番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って19番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、7着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカシマウイングをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月4日、中2週で迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイナシルエットを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

11月15日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。20頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4歳（1988年）

1月5日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

2月28日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したソウシンホウジュに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月24日、中7週で迎えた15戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた19戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。0着に敗れた。

5歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦3勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月26日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月16日、中6週で迎えた22戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

7月9日、中8週で迎えた24戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの道新杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた25戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。