カシマウイング（1983年生、母ラバテラ）

カシマウイング（1983年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノノアルコ（当時12歳）と交配したラバテラが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地41戦8勝2着14回。1988年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、1988年の京都記念(ハンデG2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

10月12日、14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったレイクブラックから約11馬身差の2着となった。

10月26日、13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月17日、11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったマウントニゾンから半馬身差の2着となった。

12月7日、16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月22日、16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のカネイチリュウオーをハナ差制して勝利を手に入れた。

3歳（1986年）

1月12日、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

2月8日、4歳400万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月22日、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサニーライトにアタマ差届かず2着となった。

3月16日、4歳400万下のれんげ賞（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったバーニングダイナを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月12日、4歳400万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロボアールに1馬身半の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

9月6日、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

9月28日、3歳G3のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

10月18日、ハンデ戦で4歳以上900万下の津久井特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

11月2日、ハンデ戦で4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたダイナラッシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月30日、ハンデ戦で4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場均騎手。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したベルレンケルに半馬身届かず2着に敗北した。

12月14日、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場均騎手。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたミナガワイチザン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1987年）

1月5日、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で的場均騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフジノセツザンに1馬身半の差をつけて勝利を掴んだ。

2月7日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で的場均騎手。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったナスノタイザンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

2月22日、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で的場均騎手。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

3月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の麗春賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で的場均騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったヒロテンシにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月28日、5歳以上1400万下の爽春賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で的場均騎手。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

4月18日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の房総特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で的場均騎手。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたセッテジュノー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月17日、5歳以上1400万下の秩父特別（東京芝2400m 小雨/重）に出走。鞍上は18戦連続で的場均騎手。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月1日、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したメークアスマートにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月22日、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったビギンザビギンにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

9月12日、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったストロングレディーにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

9月27日、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のダイナボンダーに1馬身1/4の差をつけて勝利を収めた。

10月18日、4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメジロフルマーに2馬身半の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

10月31日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したケープポイントにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のシオフネに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月27日、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

5歳（1988年）

1月24日、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のキタノイチジョーに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

2月21日、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスピードヒーローを半馬身振り切って勝利を決めた。

9月18日、G3のオールカマー（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6歳（1989年）

12月24日、G1の有馬記念（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は東信二騎手。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

7歳（1990年）

1月5日、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は的場均騎手。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

1月21日、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月18日、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月1日、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着を確保した。