キタノイチジョー（1984年生、母ヒデヤビート）

キタノイチジョー（1984年4月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシーホーク（当時21歳）と交配したヒデヤビートが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）北英牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着3回。1988年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西塚十勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

1月5日、デビュー戦は菅原隆明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラタイムに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

9月5日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上400万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原隆明騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタノライデンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月27日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で菅原隆明騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したジャックボーイにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原隆明騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた8戦目は、那須孝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたダイナレター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月28日、中2週で迎えた9戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の奥多摩特別（東京芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセブンアイリスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（1988年）

1月24日、中7週で迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菅原隆明騎手（7戦2勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したカシマウイングを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月21日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（8戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。