ジャックボーイ（1984年生、母ミズノコマチ）

ジャックボーイ（1984年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時11歳）と交配したミズノコマチが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三勝牧場。戦績は、中央平地13戦5勝2着2回。1990年の朱鷺ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤征助厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

2月28日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、玉井智光騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウショウパワーを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月27日、中4週で迎えた3戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のかきつばた賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のセンゴクハーレーをハナ差振り切って2勝目をつかんだ。

8月8日、中5週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は玉井智光騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったアーリアンレディにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月27日、中6週で迎えた5戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキタノイチジョーをハナ差振り切って3勝目を奪取した。

10月18日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた7戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4歳（1988年）

3月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

6歳（1990年）

5月20日、約27か月の休養明けで迎えた9戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したアルパラナを捕まえ切れず、アタマ差の2着となった。

6月2日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で町田義一騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

7月7日、中4週で迎えた11戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスターヒノクニを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

7月22日、中1週で迎えた12戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のザッツマイドリームをアタマ差振り切って優勝

8月12日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。