ザッツマイドリーム（1986年生、母ザツツマイパル）

ザッツマイドリーム（1986年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したザツツマイパルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回。1990年のオールカマー(G3)で3着に入った他、1990年の福島民報杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月15日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月25日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったギンザセイコーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヨツヤシャルダンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月30日、中1週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のグンザンヤシマをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライアンシンボリに8馬身の差をつけて順当に勝利した。

7月29日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は竹原啓二騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

12月17日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月23日、連闘で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1990年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三峰山特別（東京ダート1600m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白井特別（中山ダート1800m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラステルスを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月14日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパナシアに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月29日、中1週で迎えた14戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた15戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月8日、中5週で迎えた16戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は増沢末夫騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したジャックボーイにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月26日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた19戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（4戦2勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月7日、中2週で迎えた20戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のラブリーストームを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

11月4日、中3週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り雨/重）に出走。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。