ダイナレター（1984年生、母トウザレター）

ダイナレター（1984年3月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。1989年にJRA賞最優秀ダートホースを受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時13歳）と交配したトウザレターが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦12勝2着3回、地方1戦0勝。1989年の根岸ステークス(G3)に勝利した他、1989年の札幌記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイナトレビアンを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（1987年）

5月3日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳400万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

9月5日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上400万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた4戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月27日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったメイショウエイカンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフクコーフウに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月8日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（4戦2勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキタノイチジョーをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

12月5日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

4歳（1988年）

8月6日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の青函博記念（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下のシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（7戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず3着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラビアングラスを半馬身振り切って優勝

11月27日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で杉浦宏昭騎手（10戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（1989年）

1月20日、中5週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で杉浦宏昭騎手（11戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のホリワンダーに2馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

6月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で杉浦宏昭騎手（12戦2勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のホリバンダイに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

7月2日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で杉浦宏昭騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオサイチブレベストを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月6日、中4週で迎えた20戦目は、タイムス杯（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で杉浦宏昭騎手（14戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオサイチブレベストに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月20日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で杉浦宏昭騎手（15戦4勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

10月14日、中7週で迎えた22戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で杉浦宏昭騎手（16戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターシオカゼを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて8勝目をマークした。

11月5日、中2週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で杉浦宏昭騎手（17戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のツクバセイフウに5馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は17戦連続で杉浦宏昭騎手（18戦6勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

6歳（1990年）

1月6日、中4週で迎えた25戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は18戦連続で杉浦宏昭騎手（19戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた26戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は19戦連続で杉浦宏昭騎手（20戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカリブソングを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月17日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/不良）に61.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は20戦連続で杉浦宏昭騎手（21戦7勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた28戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。鞍上は21戦連続で杉浦宏昭騎手（22戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケデンマンゲツを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って勝利数を11に伸ばす

4月11日、中3週で迎えた29戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で杉浦宏昭騎手（23戦8勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は23戦連続で杉浦宏昭騎手（24戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシンボリマルタンに1馬身1/4の差をつけて勝利数を12に伸ばす

6月10日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は24戦連続で杉浦宏昭騎手（25戦9勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で杉浦宏昭騎手（26戦9勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったモガミチャンピオンにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

12月2日、中2週で迎えた33戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。鞍上は26戦連続で杉浦宏昭騎手（27戦9勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた34戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は27戦連続で杉浦宏昭騎手（28戦9勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

7歳（1991年）

1月5日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は28戦連続で杉浦宏昭騎手（29戦9勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。