フラッシュオブワン（1993年生、母カタトラシャトー）

フラッシュオブワン（1993年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフラツシユオブステイール（当時10歳）と交配したカタトラシャトーが14歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は樫木瑞典。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回、中央障害6戦1勝2着1回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は1998年の播磨特別(900万下)。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月9日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（1996年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

1月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったターボインパルスに詰め切れず、約11馬身差の2着となった。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトーアリドヘイムを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

5月19日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

6月29日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

10月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたマチカネゼクウ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ヒゼンオーラシアンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

7月26日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホウライカップに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月10日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

5歳（1998年）

3月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のアイスバーンに半馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

4月12日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のペトラをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月10日、中3週で迎えた23戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のアインユーセンをクビ差制して5勝目を奪取した。

7月11日、中3週で迎えた26戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた27戦目は、仁川障害ステークス（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた28戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨイドレテンシから2馬身半差の2着となった。

6歳（1999年）

4月24日、約8か月半の休み明けで迎えた29戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。