カネトシパッション（2000年生、母タカノパンジー）

カネトシパッション（2000年4月19日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋熱情」。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時12歳）と交配したタカノパンジーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地7戦1勝、地方12戦9勝2着2回。2004年の姫山菊花賞(地方重賞)に勝利した他、2004年の摂津盃(ハンデ地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石川上牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、兼松利男によって840万円で落札された。

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

3歳（2003年）

5月18日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスナークリーズンをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

6月7日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた4戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4歳（2004年）

1月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた8戦目は、寺地誠一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C4-2（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアバンギャルドを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

4月8日、中3週で迎えた9戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3-1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のレッドブルームを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4月20日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C1-1（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のセフティーシラオキを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月12日、中2週で迎えた11戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、西淡町慶野松原特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシンワスキャンに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月27日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、丹波茶特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーポルシェを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

6月24日、中3週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジョーノルドピレンに2馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月27日、中4週で迎えた14戦目は、三日月特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウインドトリガーに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

8月12日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マタカッタに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中4週で迎えた16戦目は、夢前川特別（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は有馬澄男騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモブレーンに3馬身の差をつけて9勝目をマークした。

10月7日、中2週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードバクシンを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って10勝目を達成した。

11月4日、中3週で迎えた18戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上（園田ダート1870m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゲイリーマイハートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月23日、中2週で迎えた19戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。