タイセイヴィクター（2013年生、母オネストリーダーリン）

タイセイヴィクター（2013年2月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋勝者」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時6歳）と交配したオネストリーダーリンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって2,625万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月24日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3歳（2016年）

1月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2017年）

4月19日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、リーディングジョッキー2（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた6戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、エゾヤマザクラ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったティズドラゴンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、中1週で迎えた7戦目は、ビオラ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた8戦目は、平取町芽生すずらん群生地特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月18日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、イロハモミジ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた10戦目は、白樺特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

11月9日、連闘で迎えた11戦目は、ミズナラ特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゲンパチヨシツネを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

12月11日、中4週で迎えた12戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のノリノリハッピーに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

12月24日、中1週で迎えた13戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユイノムテキに6馬身の差をつけて3勝目を収める

5歳（2018年）

1月3日、中0週で迎えた14戦目は、ニューイヤー賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナンブホマレに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月7日、連闘で迎えた16戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

7月8日、中7週で迎えた19戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に終わった。

8月19日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のドゥラリュールに3馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

9月8日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

10月21日、中5週で迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

6歳（2019年）

1月24日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。