パイルーチェ（2014年生、母パイクーニャン）

Pai Luce

2014.05.13

パイルーチェ（2014年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋光（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のナカヤマフェスタ（当時8歳）と交配したパイクーニャンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2018年の河口湖特別(1000万下 牝)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったリカビトスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアルミレーナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月11日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったオンリゲットベターにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

5月20日、中4週で迎えた7戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスギノエンプレスに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のライムチャンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2018年）

1月6日、中8週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3月4日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月5日、中6週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（11戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったフクサンローズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月29日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（13戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るマローネメタリコを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月28日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るサラーブを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて制した。

11月24日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2019年）

2月3日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

6歳（2020年）

1月18日、約11か月の休養明けで迎えた24戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた25戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

2020年2月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。