リカビトス（2014年生、母エンシェントヒル）

リカビトス（2014年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アテネ市街地で最も標高が高い丘。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープブリランテ（当時5歳）と交配したエンシェントヒルが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦4勝2着1回。2018年の愛知杯(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は416kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のパイルーチェに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

3月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルズイーガーを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って休み明けの一戦をモノにした。

6月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドエッセンスを半馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2018年）

1月13日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月2日、中8週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、逃げるプレミオテーラーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月26日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のルタンデュボヌールをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したアルーシャにクビ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2019年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したエントシャイデンにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月9日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月5日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

8月10日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

10月15日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

6歳（2020年）

2月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

2020年2月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。