アルーシャ（2015年生、母ザズー）

アルーシャ（2015年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「タンザニアの都市名」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したザズーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦4勝2着1回。2020年のスワンステークス(G2)で4着に入った他、2018年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパルマリアを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のソーラーフレアを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2018年）

2月12日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月18日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月27日、中9週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンリミットに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のデスティニーソングをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月17日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリカビトスをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

4歳（2019年）

2月16日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月6日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のプールヴィルをハナ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

5歳（2020年）

1月18日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦3勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に敗れた。

5月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレインボーフラッグを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月31日、中6週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2021年）

1月9日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上はC.ルメール騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したミッキーブリランテにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月13日、中8週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

2021年3月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。