アンリミット（2015年生、母リミッターブレイク）

アンリミット（2015年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「制限しない」。毛色は青鹿毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時14歳）と交配したリミッターブレイクが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。戦績は、中央平地4戦1勝2着2回。2020年のパラダイスステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、千代田牧場から「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、山住勲によって1,026万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月18日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウカイオルデンにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月7日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラルムドランジュに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月27日、中4週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアルーシャに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

3月24日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサクステッドをクビ差振り切って久しぶりの一戦を制した。

4月20日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダノンディーヴァにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月18日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたモアナ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったカレングロリアーレに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

10月14日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカルリーノをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月10日、中3週で迎えた11戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月8日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2020年）

1月25日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で城戸義政騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

2月15日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で城戸義政騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

5月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で城戸義政騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のスイーズドリームスに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手にした。

6月28日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で城戸義政騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

8月30日、中8週で迎えた17戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で城戸義政騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい18着に敗れた。

6歳（2021年）

1月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で城戸義政騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

2月20日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で城戸義政騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

2021年3月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。