プリマビスティー（2007年生、母ロングプリマ）

プリマビスティー（2007年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「主役の舞踏手＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時10歳）と交配したロングプリマが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）伏木田牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方17戦4勝2着5回。2009年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で3着に入った他、2009年の東京2歳優駿(牝S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、伏木田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤伝二によって220.5万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

6月2日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、モルフェキングに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

6月10日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ブレイクスルーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシューバデオーロに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月14日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのシニスターミニスター賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るオールナイトボーイを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月11日、中3週で迎えた5戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は服部茂史騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、2歳オープンのプリサイスエンド賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンサンフロアを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月6日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月31日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオノユウに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（2010年）

2月20日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5月20日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のフロイラインカップ（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったクラキンコに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦1勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月30日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったザッハーマインにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

2月2日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4月29日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したザッハーマインを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

6月10日、中5週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。