ザッハーマイン（2005年生、母Pulsatilla）

ザッハーマイン（2005年2月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーストリアのホテル名より＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のMineshaft（当時6歳）と交配したPulsatillaが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦3勝2着4回、地方12戦7勝2着1回。2010年のクイーン賞(牝ハンデJpn3)で2着に入った他、2011年のTCK女王盃(牝Jpn3)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中道夫厩舎（西脇）へ入厩。

3歳（2008年）

9月9日、デビュー戦は松浦聡志騎手を鞍上に据えて、3歳F6二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は499kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンザンエイトに約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳以上D8三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタカラバイオに約11馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

10月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上D7一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松浦聡志騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスナークキャプテンに7馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月29日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2009年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったボクノタイヨウに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月8日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルブツサクラオーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を掴み取った。

5月10日、中4週で迎えた9戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

7月18日、中9週で迎えた10戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したサマーミッドナイトにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月2日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るホットマニューバーを3/4馬身差し切って単勝一倍台の評価に応えた。

8月30日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたケイアイスイジン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月18日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2010年）

2月7日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

5月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したゴールドエンデバーにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月30日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中谷雄太騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のギンザナイトをアタマ差振り切って6勝目を手中に収めた。

10月20日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハーミアに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

12月8日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ミラクルレジェンドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月30日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のプリマビスティーに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

6歳（2011年）

2月2日、中4週で迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のプリマビスティーに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

5月18日、中2週で迎えた22戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のディアーウィッシュに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

11月2日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。