カッティングエッジ（1986年生、母メルドスポート）

カッティングエッジ（1986年2月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のフアバージ（当時25歳）と交配したメルドスポートが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦6勝2着1回。1989年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、1988年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーロラソングに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中5週で迎えた2戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリマヨーコに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（1989年）

1月29日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエースメロディーに4馬身の差をつけて無傷の3連勝で重賞2勝目を挙げた。

10月1日、約8か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。20頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

12月23日、中5週で迎えた6戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るケープポイントを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

4歳（1990年）

2月4日、中5週で迎えた7戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月14日、約8か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒカルダンサーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中4週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた10戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモガミチャンピオンに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（1991年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタケデンビクトリーをハナ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。