トラベルシチー（2003年生、母Striking Destiny）

トラベルシチー（2003年8月22日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「旅行＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のLangfuhr（当時11歳）と交配したStriking Destinyが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の指宿特別(500万下)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

5月21日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のリバプールサウンドを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月18日、中3週で迎えた2戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアルキオーネにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中1週で迎えた6戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルルイに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

4歳（2007年）

6月10日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のタイランドカップ（中京ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた9戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったロータスシチーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月21日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のマイグローリアスを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

9月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月11日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

5歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

7月19日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。13着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。

8月31日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2009年）

3月29日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた23戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

7月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた24戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月27日、中8週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

7歳（2010年）

5月1日、約7か月の休養明けで迎えた27戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた28戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた29戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月1日、中5週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた31戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のゆめ半島千葉国体・千葉大会開催記念（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。